「愛車のリアビュー、なんだか引き締まらないな…」
「このキラキラした銀メッキのエンブレム、正直ちょっと安っぽくない?」
「プロに頼むと高いけど、自分でカッコよくカスタムできたら最高なのに…」
そんな風に感じているあなたへ。その悩み、週末の半日と数千円の投資で、驚くほどスタイリッシュに解決できます。この記事では、誰でも挑戦できる「エンブレム塗装DIY」の全手順を、必要な道具からプロのコツまで、徹底的に解説します!
「その銀メッキ、ダサくない?」愛車の印象はエンブレムで決まる
車のデザインにおいて、エンブレムはまさに「顔」の一部。しかし、多くの国産車に標準で装着されている光り輝く銀メッキのエンブレムに、どこか物足りなさや、悪く言えば「安っぽさ」を感じている方は少なくないのではないでしょうか。
高級車やスポーツモデルに採用されている、あのマットブラックやピアノブラックのエンブレムは、車全体をグッと引き締め、圧倒的な高級感とスポーティーさを演出します。
「でも、あんなカスタムはプロに頼まないと無理でしょ?」
いいえ、そんなことはありません!
正しい道具と手順さえ知っていれば、エンブレム塗装はDIY初心者でも十分に挑戦できる、コストパフォーマンス最強のカスタムなのです。この記事をガイドブック代わりに、あなただけのクールな一台を創り上げてみませんか?
【楽天市場で全て揃う】エンブレム塗装DIYの必須道具リスト

まずは、戦いのための武器を揃えましょう。ここで紹介する道具は、すべて楽天などのオンラインストアで手軽に購入できます。便利な時代になりましたね!
🛠️ 必須道具リスト
- エンブレム剥がしキット(または釣り糸/タコ糸)
エンブレムをボディから剥がすための命綱。専用キットには糸とヘラがセットになっていて便利です。なければ、丈夫な釣り糸やタコ糸でも代用可能。 - パーツクリーナー(シリコンオフ)
ボディやエンブレムに残った糊の除去、そして塗装前の脱脂作業に使います。塗装の仕上がりを左右する超重要アイテム。 - マスキングテープ
エンブレムの元の位置をマーキングしたり、作業中にボディを保護したりするのに使います。粘着力が弱すぎず強すぎない、車用のものがおすすめ。 - 耐水ペーパー(紙やすり)
塗装の食いつきを良くするため、メッキ表面を荒らす「足付け」作業に使います。600番と1000番くらいの2種類あると便利。 - 塗料スプレー(プラサフ、カラー、クリア)
塗装の心臓部。美しい仕上がりと耐久性のために、下地(プラサフ)→色(カラースプレー)→保護(クリアスプレー)の3ステップ塗装を強く推奨します。色は定番の「つや消しブラック」がおすすめです。 - 強力両面テープ(車外装用)
塗装したエンブレムをボディに再度貼り付けるために使います。雨風に耐えられる、必ず「車外装用」の強力なものを選びましょう。
【完全ガイド】初心者でも失敗しない!エンブレム塗装7つのステップ
道具が揃ったら、いよいよ作業開始です。焦らず、一つ一つの工程を丁寧にこなすことが成功への近道です。
Step 1: 位置決めマーキング
後でエンブレムを正しい位置に戻せるよう、マスキングテープでエンブレムの輪郭を囲むようにマーキングします。これをやっておかないと、後で「あれ、ちょっと曲がってる…?」なんて悲劇が起こります。
Step 2: エンブレム剥がし
いよいよ剥がします。エンブレムとボディの隙間に、釣り糸(またはキットの糸)を入れ、ギーコギーコと左右に動かしながら、両面テープを切断していきます。
【💡成功のコツ】作業前にドライヤーやヒートガンでエンブレム全体を温めておくと、両面テープの粘着力が弱まり、格段に作業しやすくなります。焦らず、ボディを傷つけないように、ゆっくりと進めましょう。
Step 3: 糊(のり)の除去
エンブレムを剥がすと、ボディ側とエンブレム裏に、頑固な両面テープの残骸が…。ここが一番の正念場です。パーツクリーナーを吹きかけ、テープをふやかしながら、プラスチックのヘラや指の腹で根気よくこそぎ落とします。
【⚠️注意】カッターなどの金属製のヘラは、ボディに傷がつくので絶対に使わないでください。
Step 4: 足付け&脱脂
塗装の仕上がりを左右する最重要工程です。まず、耐水ペーパー(600番くらい)で、エンブレムのメッキ表面をまんべんなく擦り、細かな傷をつけます。これを「足付け」といい、塗料の食いつきを良くする効果があります。その後、パーツクリーナー(シリコンオフ)を吹き付けた綺麗な布で、削りカスや手の油分を完全に取り除きます(脱脂)。
Step 5: 塗装
いよいよ塗装です。段ボールなどの上で、風のない場所で行いましょう。
【💡成功のコツ】スプレーは対象物から20〜30cm離し、「シューッ」と一気に吹き付けるのではなく、「シュッ、シュッ」と、薄く何度も重ね塗りするのがプロの技です。1回塗ったら15〜20分ほど乾燥させ、また薄く塗る…これを繰り返します。
- プラサフ(下地): 2〜3回重ね塗り。塗装の密着性を高め、発色を良くします。
- カラースプレー(つや消し黒): 3〜5回重ね塗り。好みの濃さになるまで丁寧に。
- クリアスプレー(保護): 2〜3回重ね塗り。塗装面を紫外線や傷から守り、耐久性を格段にアップさせます。
Step 6: 乾燥
塗装が終わったら、触りたい気持ちをぐっとこらえて、完全に乾燥させます。最低でも24時間、できれば数日〜1週間ほど、ホコリのかからない場所でじっくり乾かすのが理想です。ここで焦ると、指紋が付いたり、塗装がヨレたりする原因になります。
Step 7: 貼り付け
感動のフィナーレです。エンブレムの裏に、新しい強力両面テープを、はみ出さないように丁寧に貼り付けます。そして、ボディ側の貼り付け位置を再度パーツクリーナーで脱脂し、最初に付けたマスキングテープのマーキングに合わせて、慎重に貼り付けます。最後に、全体を均等に、強く圧着したら完成です!
【塗装は面倒なあなたへ】もっと手軽なエンブレムカスタム術
「手順はわかったけど、やっぱり塗装はハードルが高い…」と感じた方もご安心ください。もっと手軽にエンブレムカスタムを楽しむ方法もあります。
案① 塗装済みエンブレムに交換する
楽天などのオンラインストアでは、車種ごとに、あらかじめマットブラックなどに塗装された社外品のエンブレムが販売されています。純正品を剥がして、これを貼り付けるだけなので、塗装の手間が一切かかりません。クオリティも安定しているので、確実性を求める方にはおすすめです。
案② エンブレムフィルムを貼る
エンブレムの上から、黒いフィルムを貼り付けて色を変える方法です。剥がす必要がなく、ドライヤーとヘラがあれば施工できます。最大のメリットは、飽きたら剥がして元に戻せること。賃貸物件の壁紙のような感覚で、気軽に挑戦できるのが魅力です。
まとめ:DIYで、愛車をもっと好きになる

エンブレム塗装DIY、いかがでしたでしょうか。正直、少し手間はかかります。特に、古い両面テープを剥がす作業は、根気が必要です。しかし、その苦労を乗り越え、自分の手で塗装したエンブレムが愛車に輝く(あるいは、渋く鎮座する)のを見た時の感動は、何物にも代えがたいものがあります。
自分の手でカスタムした車は、ただの移動手段ではなく、まさに「相棒」と呼べる存在になります。この記事を参考に、ぜひ今度の週末、あなただけの特別な一台を創り上げてみてください。健闘を祈ります!


