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伊藤計劃と言うSF作家をご存知でしょうか？
作家としてはわずか２年で出版した小説は３作。
どれもが斬新で引き込まれる内容でしたが３作目の出版後、肺がんを患いこの世を去ってしまいました・・・。
今回は伊藤計劃の素晴らしい作品を多くの人に知ってもらいたいので紹介していきます！
まずは伊藤計劃と言う人物を知ろう。
伊藤計劃。（1974年～2009年）
2007年にデビュー作「虐殺器官」を出版。
この「虐殺器官」は『SFが読みたい! 2008年版』1位、月刊プレイボーイミステリー大賞1位、日本SF作家クラブ主催の第28回日本SF大賞候補となる。
期待の新人として注目されるが2009年に肺がんのため死去。
そして、伊藤計劃を紹介する上で欠かせないことと言えば、小島秀夫との関係です。
「メタルギア」シリーズを手がけたことで有名な小島秀夫の熱狂的ファンであり、後にシリーズの完結作と言われる 「メタルギアソリッド４」のノベライズを担当した。
また、2001年に入院した際、見舞いに来た小島秀夫が社外秘だった開発中の「メタルギアソリッド２」のカットシーンを見せました。
そのシーンを見せてもらった伊藤計劃は「完成されるまで死にません！」と答え、復活を遂げて無事退院。
しかし、2009年に再入院した伊藤計劃。
病状のこともあり、見舞いに来た小島秀夫と話しても虚ろな表情で返事もままならない状態だったとか。
小島秀夫は伊藤計劃に「もう一度元気になってほしい」と未発表だったメタルギアシリーズ最新作「メタルギアピースウォーカー」の構想を話すと伊藤計劃は笑顔を取り戻し「完成するまで頑張ります」と言いましたが翌月この世を去ってしまいました。
そして、その「メタルギアピースウォーカー」のエンディングには「この『PEACE WALKER』を伊藤計劃氏に捧ぐ」と言うメッセージ流れてきました。
この伊藤計劃と小島秀夫の友情の内容を知っていたら涙腺崩壊は必須ですね。
虐殺器官
『地獄は、この頭の中にある。』
タイトルからも想像できると思いますが、「虐殺」とあって少しグロテスクな内容になっていますが間違いなく歴史的名作。
～あらすじ～
先進国では様々なテロの経験を活かし、徹底的なID管理によるセキュリティ社会になっていた。
一方、後進国では内戦、大量虐殺が急激に増えていた。
そんな中、主人公クラヴィス・シェパード大尉は常に紛争地域の中心にいるジョン・ポールを追っていた。
ジョン・ポールが行く先々で大量虐殺が起こる理由とは？そして彼の目的は？
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METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS
『俺は英雄じゃない。今までも。そして、これからも。』
メタルギアソリッド4のノベライズ版です。
分かりやすく解説してあるのでゲーム版をした人でも楽しめます。
むしろゲーム版をした人ほど楽しめます！
～あらすじ～
民間軍事企業の台頭により、戦争は経済として世界を支えるビジネスになっていた。
謎の原因により急激な老化が進み余命も少なくなってきた主人公ソリッド・スネーク。
老化の原因を探って様々な病院を訪れている彼に因縁の相手にして兄弟リキッドが民間軍事企業を使って「愛国者達」に蹶起すると言う情報を聞き入れた。
それを止めるためにもソリッド・スネークは老体に鞭を打ち各地へ潜入するのだった。
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ハーモニー
『わたしの心が、幸福を拒絶した。』
伊藤計劃の遺作です。
虐殺器官とは対になっている内容だと感じました。
生きることとは？死ぬこととは？考えさせられる作品です。
～あらすじ～
「大災禍」と呼ばれる世界的騒乱を経て、新たな社会を築き上げた。
発達した医療技術が病気のほとんどを駆逐し、誰もがお互いを気遣い思いやるユートピア。
そんな中、この平和な世界に抗おうと集団自殺するミァハ、キアン、そして主人公トァン。
しかし失敗してミァハだけ死んだ。
そして、数十年経ち集団自殺事件が起きた。
そこには亡きはずのミァハの影があった。
トァンは死んだはずのミァハを追うのだが、その先にある真実とは・・・？
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まとめ
とても内容の濃い作品ばかりで色々考えさせられます。
AIの発達とそれによる障害や格差。
利便性だけが全てじゃない。
生きることだけが全てじゃない。
そんな風に感じれる作品でした。
