11月10日にアメトークにて、読書がとにかく大好きな芸人「読書芸人」の企画の放送がありました。
読書好き芸人を自負して集まったのが、大ヒット小説の「花火」の作者でもあるピースの又吉さん、オードリーの若林さん、オアシズの三浦さん、メイプル超合金カズレーザーさんが登場しました。
「読書芸人」と呼ばれるだけあり、年間の読書数もかなり読まれている超読書好き。自宅にもかなりの数の本を持っているようです。
今回はそんな読書芸人推奨の今年のおすすめ書籍18冊を紹介したいと思います。
読書芸人:ピース・又吉先生のおすすめ本
Amazon:『私の消滅』(中村文則、文藝春秋)
このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。一行目に不気味な文章が書かれた、ある人物の手記。それを読む男を待ち受けるのは、狂気か救済か。『掏摸 スリ』『教団X』を越える衝撃。
中村文則が放つ、新たな最高傑作!
Amazon:『マチネの終わりに』(平野啓一郎、毎日新聞出版)
結婚した相手は、人生最愛の人ですか?ただ愛する人と一緒にいたかった。なぜ別れなければならなかったのか。恋の仕方を忘れた大人に贈る恋愛小説。
Amazon:『コンビニ人間』(村田沙耶香、文藝春秋)
36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。
Amazon:『異類婚姻譚』(本谷由希子、講談社)
子供もなく職にも就かず、安楽な結婚生活を送る専業主婦の私は、ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く。「俺は家では何も考えたくない男だ。」と宣言する夫は大量の揚げものづくりに熱中し、いつの間にか夫婦の輪郭が混じりあって…。「夫婦」という形式への違和を軽妙洒脱に描いた表題作ほか、自由奔放な想像力で日常を異化する、三島賞&大江賞作家の2年半ぶり最新刊!
Amazon:『私の恋人』(上田岳弘、新潮社)
旧石器時代の洞窟で、ナチスの収容所で、東京のアパートで、私は想う。この旅の果てに待つ私の恋人のことを――。アフリカで誕生した人類はやがて世界を埋め尽くし「偉大なる旅(グレートジャーニー)」一周目を終える。大航海時代を経て侵略戦争に明け暮れた二周目の旅。Windows95の登場とともに始まった三周目の旅の途上で、私は彼女に出会った。
Amazon:『夏の裁断』(島本理生、文藝春秋)
女性作家の再生の物語.過去に性的な傷をもつ千紘の前にあらわれたのは、悪魔のような男性編集者だった。若手実力派による、鬼気迫る傑作心理小説。
読書芸人:オアシズ・光浦靖子さんのオススメ本
Amazon:『鳥打ちも夜更けには』(金子薫、河出書房新社)
古典『見聞録』で楽園と謳われた島の架空の港町。新町長の下「鳥打ち」の職に就く三人の青年に最大の転機が…自我と自由を巡る傑作!
Amazon:『挫折を経て、猫は丸くなった。』(天久聖一 、新潮社)
一瞬で読める、自由で楽しい416の物語。書かれているのは冒頭だけ。続きは読み手のイマジネーション次第。選りすぐりの新しい文学、ここに集う!
Amazon:『少年聖女 』(鹿島田真希、河出書房新社)
ゲイバー「Aqua」で、僕が愛した青年が語る、ひとりの聖女と彼女に溺れゆく男たちの物語――「背徳的な愛」を峻烈に描く衝撃作!
Amazon:『グローバライズ』(木下古栗、河出書房新社)
生まれてくる時代を敢えて間違えた、すべての人たちへ。プロの書き手も熱狂する、孤高の作家、初の短篇集!
Amazon:『コンビニ人間』(村田沙耶香、文藝春秋)
読書芸人:オードリー若林さんのオススメ本
Amazon:『コンビニ人間』(村田沙耶香、文藝春秋)
Amazon:『美しい距離』(山崎ナオコーラ、文藝春秋)
限りある生のなかに発見する、永続してゆく命の形。妻はまだ40歳代初めで不治の病におかされたが、その生の息吹が夫を励まし続ける。世の人の心に静かに寄り添う中篇小説。
Amazon:『マチネの終わりに』(平野啓一郎、毎日新聞出版)
Amazon:『森に眠る魚』(角田光代、双葉文庫)
東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通してしだいに心を許しあうが、いつしかその関係性は変容していた。あの子さえいなければ。私さえいなければ…。凄みある筆致であぶりだした、現代に生きる母親たちの深い孤独と痛み。衝撃の母子小説。
Amazon:『服従』(ミシェル・ウエルベック、河出書房新社)
「小説の生命力」
野崎歓(フランス文学者)
終わりの始まりを描く。それがウエルベックの自らに課してきた使命である。だがフランス共和国のイスラーム化という大胆きわまる設定のもと、ヨーロッパ文明の終焉──ないしは「安楽死」?──を悲痛に物語るかに見えて、実は小説という、まさしく西欧的な産物の健在ぶりを示すところに作者の凄腕を感じる。なるほど、もはや政治にも宗教にも社会を束ねる力は残っておらず、主人公の文学部教授が示すとおり、学問にも知性にも期待はできないのかもしれない。だがそうした苦境を一見鬱々と、しかしユーモアもにじませて描き出すことで、小説は自らのしぶとく、しなやかな生命力を証しだてる。ウエルベックはプルーストでも、サルトルでもなければ、もちろんロブ=グリエでもない。ウエルベックは現代のバルザックなのであり、十九世紀以来の形式に焦眉の社会問題を激突させることでロマンを鍛え直す。ウエルベックとともに、終わったはずの小説は不敵な笑みを浮かべつつ蘇るのだ。
読書芸人:メイプル超合金レイザーさんのオススメ本
Amazon:『アライバル』(ショーン・タン、河出書房新社)
世界各国29の賞を受賞、世界中に衝撃を与えたグラフィック・ノヴェル、ついに刊行! 漫画でもコミックでもない、素晴らしいSF(センスオブワンダー)に満ちた「文字のない本」。
Amazon:『ジョン・レノン対火星人』(高橋源一郎、講談社文芸文庫)
住所はなく、消印は「葛飾」、そして差し出し人の名前は、「すばらしい日本の戦争」…名作『さようなら、ギャングたち』に先立つこと一年、闘争、拘置所体験、その後の失語した肉体労働の十年が沸騰点に達し、本書は生まれた。「言葉・革命・セックス」を描きフットワーク抜群、現代文学を牽引する高橋源一郎のラジカル&リリカルな原質がきらめく幻のデビュー作。
Amazon:『中を、そうぞうしてみよ』(佐藤雅彦、ユーフラテス、福音館書店)
身近な物を透かして見ると、どんなふうに見えるでしょう? 椅子や貯金箱、鉛筆、ボールペンなどを、X線写真を使って透視してみます。すると、椅子に使われている釘、貯金箱にたまっているお金、鉛筆の芯、ボールペンの先にあるボールなど、普段見ることのできない物まで見えてきます。
科学は、まずは物を見て、そこから想像することから始まります。「中に何が入っているのだろう?」「どのような構造になっているのだろう?」この本を通じて、いろいろな物の中を想像する楽しみを味わってください。その上で、中を透視した写真を見て、自分の想像と比べてみてください。
貯金箱の中にはお金が入っていることを知識として知っていても、実際に中の様子を見ることは、まずありません。「こんなふうにお金が重なり合っていたのか!」と予想とのギャップに驚いたり、新たな発見があったり。見ているだけで楽しめるシンプルな美しさを持った写真絵本です。
Amazon:『高い城の男』(フィリップ・K・ディック、早川書房)
アメリカ美術工芸品商会を経営するロバート・チルダンは、通商代表部の田上信輔に平身低頭して商品の説明をしていた。ここ、サンフランシスコは、現在日本の勢力下にある。第二次大戦が枢軸国側の勝利に終わり、いまや日本とドイツの二大国家が世界を支配しているのだ–。第二次大戦の勝敗が逆転した世界を舞台に、現実と虚構との微妙なバランスを緻密な構成と迫真の筆致で書きあげた、1963年度ヒューゴー賞受賞の最高傑作。
Amazon:『幻獣遁走曲』(倉知淳、 東京創元社)
ある時は幻の珍獣アカマダラタガマモドキの捜索隊員、ある時は松茸狩りの案内人、そしてある時は戦隊ショーの怪人役と、いっぷう変わったアルバイトに明け暮れる神出鬼没の名探偵・猫丸先輩が遭遇した五つの事件。猫コンテスト会場での指輪盗難事件を描いた「猫の日の事件」、意外な真相が爽やかな余韻を呼ぶ「たたかえ、よりきり仮面」ほか三編を収録した、愉快な連作短編集。
読書芸人の3人が推奨:村田沙耶香先生”コンビニ人間”
Amazon:『コンビニ人間』(村田沙耶香、文藝春秋)
中でも注目度が高いのがこちらの小説「コンビニ人間」
若林さん、又吉さん、光浦さんの3人の注目のオススメ小説です
読書芸人推奨の今年のおすすめ書籍を今から読んでみませんか??